中学受験、塾はいつから? 家でやることは3つだけです
中学受験の大手塾は、小学3年生の2月から「新4年生」として一斉に始まります。
カリキュラムは、そこから3年間で受験までを終わらせる設計です。
① 入れる時期 … 難関校を考えるなら早いほど。地元の学校なら4〜5年生からでも間に合います
② 2〜3歳のうちから … 家で、どんなことをやるかがすごく大事です
③ 塾に入れたあと家でやることは3つ … 宿題を一緒にやる/環境をつくる/体験させる
塾に入れたら終わり、ではありません。 塾には塾の仕事があり、家には家の仕事があります。
塾は要ります。私も、わが子を塾に入れています
学習塾をやっていて、コーチングもやっている、3児の父です。パパ塾長といいます。
先に、自分のことを書いておきます。
「私は塾をやっていて、知識も経験もあります。それでも、中学受験を自分で見るのは無理です」
わが家の上の子は、中学受験専門の塾に通っています。週1回・1時間。算数と国語です。中学受験で有名なところを選びました。
親が仕事をしていて、そこまで手が回らない。親子だと、よけいに反発する。 そして、中学受験専門の知識は、また別格です。
だから、塾は要ります。 ここは前置きとして書いておきます。
今日書きたいのは、その先の話です。
塾は、いつから入れるのがいいですか
一番多い質問です。
答えから書きます。
早ければ早いほど、選べる学校が広がります。
脅かしたいのではありません。選択肢の話です。
そして、時期にははっきりした区切りがあります。
小学3年生の2月に、みんなが一斉に始まります
中学受験の大手塾は、小学3年生の2月から「新4年生」として動き出します。4月ではありません。2月です。
そして塾のカリキュラムは、そこから3年間で受験までを終わらせるように組まれています。
その3年間が、どう進むのか。調べたことを書いておきます。
| 学年 | やること | 通塾 |
|---|---|---|
| 新4年生(小3の2月〜) | 塾に通う生活に慣れる期間。 学校と塾、両方に通う生活を習慣にする | 週2日ほど |
| 5年生 | ここが本番。 宿題の量も、テストの回数も、一気に増える | 週3日がほとんど |
| 6年生 | 応用問題と、志望校対策 | さらに増える |
そして、一番大きいのがこれです。
大手の塾は、5年生の2月までに、中学受験の全範囲を一通り終わらせます。(社会の公民を除く)
つまり「3年間」の実態は、最初の2年で全部やって、最後の1年で仕上げる、です。
しかも、同じ単元を難易度を上げながら何周もする組み方(スパイラル方式)になっています。
ここが大事なところです。
その日から、みんなが「よーいドン」で走り出します。
全員が塾に入って、同じ教材で、同じ進度で進みます。
2年で全範囲を走る列車に、途中から飛び乗ることになります。
その中で差をつけるのは、めちゃくちゃ大変です。
だから——
差がつくのは、その前です。
小3の2月までに、どれだけ積み重ねられたか。ここが効いてきます。
このブログを、未就学から低学年に向けて書いているのは、そのためです。
難関校でなければ、4〜5年生からでも
とはいえ、全員が新4年生から始めなければいけない、という話ではありません。
- 難関校を考えるなら … 早いほどいい
- 地元の私立中学校くらいなら … 4年生・5年生からでも始められると思っています
早く入れるほど、本人の可能性が広がる。 そういう意味で「早いほうがいい」と言っています。
ただし、5年生から入ると、きつくなりやすいのは知っておいてください。4年生の基礎がないまま、いきなり難しいことを習っている感覚になり、頑張っても結果に結びつきにくくなります。
2歳・3歳のうちに、家で何をやるか
「早いほうがいい」と書くと、幼児教室を思い浮かべる方がいると思います。
ただ、大事なのはそこではないと思っています。
家で、どんなことをやるか。
幼児期から、脳みそが作られていきます。 だから、この時期に家で何をしているかが、そのまま効いてきます。
預けて、行ってらっしゃい・お帰り、で何かが変わるわけではありません。通わせるなら、家での過ごし方に落とし込めるかどうかです。
そして、これは塾に入れたあとも同じです。入れたら終わり、ではありません。 家で親がやっていく。小学生になったら、そこに塾が加わる。そういう順番だと思っています。
塾に入れたら、任せていいですか
いいえ。役割が分かれているだけです。
うちは週1回・1時間です。まだ小学1年生だから、これくらいです。小1〜小3のうちは、だいたいこんなものだと思います(学年が上がれば、当然変わっていきます)。
1週間は168時間あります。残りは全部、家です。
結局、家でどれくらい勉強できるかで決まります。
役割は、こう分かれています
| 塾がやること | 家がやること |
|---|---|
| 授業(解き方・解法を教える) | 宿題を一緒にやる |
| 進度の管理/スケジュール管理 | 環境をつくる |
| 教材選定/模擬テスト | 体験させる |
| 本人のモチベーションを上げる | そばにいる |
| やり方(どう解くか)が決まる | 量(どれだけやるか)が決まる |
「授業」は、学年が上がるほど大きくなります。 解法、問題の解き方——高学年になるほど、そこが勝負になります。小学1年生のうちは、まだそこまでではありません。
そして、家がやることは、塾では代われません。
家でやることは、3つです
① 宿題を一緒にやる
当たり前ですが、学校の勉強もやらないといけません。
塾に入れると、どうしても塾の宿題に目がいきます。でも、学校のテストができることには、別の意味があります。
「自分はできる」という感覚が育つからです。
これは点数の話ではありません。自尊心の話です。ここが崩れると、その先が全部きつくなります。
「一緒にやる」というのは、教え込むことではありません。同じ場所にいる、ということです。
(→ 詳しくは「「勉強しなさい」と言わなければ、本当にしない?」に書きました。同じ机で、親は本を読んでいます。)
② 環境をつくる
環境には、2つあります。
物理的な環境
- 勉強するスペースがある ― 決まった場所があること
- 勉強する時間が決まっている ― 「今日は何時にやる?」で決める
- 家のルールがある ― 決めごとが、家の中にあること
心理的な環境
- 声かけ ― ここがいちばん大きいところです
- 叱らない
- 頑張りを見てあげる ― 普段から、その頑張りを見ていること
- 家族と、愛情を持って過ごす
環境というと、机や部屋のことだと思われがちです。でも、私は心理的な環境のほうが大きいと思っています。
頑張っているのだから、その頑張りを見てあげる。 それだけで、子どもは続けられます。
③ 体験させる
ここは、塾では絶対にできないところです。
- 「なぜ?」に答える。 子どもの「なぜなぜ」に、ちゃんと付き合う
- 社会見学に行く
- 地理なら、その場所へ。歴史なら、資料館へ。理科なら、科学館へ
机の上だけが勉強ではありません。行った場所は、忘れません。
親は、ドリームサポーターです
最後に、言葉をひとつ。
コーチングの中で教わった言葉に、「ドリームサポーター」というものがあります。
これはすごくいいなと思っていて、私も使っています。
親は、主役ではありません。サポーターです。
教える人でもありません。子どもの夢を、支える人です。
自分で全部やろうとすると、どうなるか。
自分の思う意見が、どうしても強くなってしまいます。
塾なら、先生の言うことです。家でやると、親の言うことになります。 そして子どもは、親の言うことにいちばん反発します。
だから、外に出す。
身内だけで完結させないこと。それ自体に、意味があると思っています。
先生に言われたことは、素直に聞けます。同じことを親が言うと、勉強の話ではなく、親子の話になってしまいます。
だから、教える役は外に出す。家に残すのは、支える役です。
そのほうが、親も楽になります。教える人でいようとすると、しんどくなります。
まとめ
| 問い | 答え |
|---|---|
| 塾はいつから | 小3の2月に、大手塾が一斉スタート。そこから3年間のカリキュラム |
| なぜ早いほうがいいか | その日から全員が同じ位置。差がつくのは、その前 |
| 地元の私立中学校なら | 4〜5年生からでも |
| 2〜3歳は | 家で、どんなことをやるかが大事(幼児期から脳みそが作られる) |
| 塾に入れたら任せていいか | いいえ。やり方は塾。量は家 |
| 家でやること | ① 宿題を一緒にやる ② 環境をつくる ③ 体験させる |
| 親の立ち位置 | ドリームサポーター |
塾は必要です。私は塾をやっている人間なので、そこははっきり言います。
そのうえで、家でやることは残ります。 そして、それは塾では代われません。
次回は、そもそも何のために勉強させているのかという話を書きます。中学受験は、目的ではありません。
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